入社前から早期離職は想定内? 具体的な退職時期を想定している学生は約3割
大卒新入社員の3年以内の離職率は1995年から20年連続で30%を超えているが、新入社員はどのような理由から早期離職を決断するのだろうか? イーディアスは2019年3月、今春就職予定の大学生・男女487名を対象に、「内定先企業の退職予定時期」に関する調査を実施した。
あなたが内定先企業を辞めようと想定している時期は?
内定先の退職想定時期を尋ねると、「辞めることを想定していない」が60.8%で最多となった。一方で、「半年~1年未満」、「1~3年未満」など具体的な退職時期を想定している学生は24.4%に上り、入社3年以内の平均離職率(30%超)に相当する割合になった。
内定先企業を辞めたいと思う理由
退職の意向がある学生に対し、内定先企業を辞めたいと思う理由について尋ねると、「キャリアアップしたいから(23.6%)」が最多であった。ほかにも「理想とのギャップ(15.7%)」「(内定先の企業で)残業、休日出勤が多い(14.7%)」といった理由が挙がったが、1社目はあくまでもステップとして考えている学生も多いのかもしれない。
あなたが3年以上在籍したいと思う企業の条件は?
トップ3は、「良好な人間関係」、「休日が多い、休暇が取りやすい」、「待遇や福利厚生に満足できる」となり、職場環境や待遇に関する回答が目立った。円滑なコミュニケーションはもちろんのこと、自分らしい働き方を模索する学生が多いこともうかがえる。
最後に、「辞めたいと思う理由」として寄せられたフリーコメントを抜粋して紹介する。
- 「今のところ辞めようと思ってはいないが、将来的に自身の成長と、会社やその業界が提供する機会がマッチングしないと感じた時に、辞めるかもしれない」(男性、文系)
- 「先輩から『皆そうしている(会社を辞めている)』と聞いたから」(女性、理系)
- 「内定後に年末年始の出勤があると知ったため。また、ボーナスがほぼ無いから」(女性、文系)
- 「承諾後に色々な詳細を知り、ブラックだということが分かったから」(女性、文系)
- 「結婚、出産した時に続けられそうになかったから」(女性、理系)
- 「転勤があるが、いつかは定住したいから」(男性、文系)
- 「嫌な人間関係は辞めることで解決すると考えているから」(女性、理系)
- 「きっかけは特にないが、入る前から同じ会社にいようとは思わなかったから」(男性、文系)
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