ビジネスシーンにおける「新型コロナに対する意識」の現状とは。約6割が「相手の感染症対策意識が低い」と感じた経験あり

株式会社スペースマーケットは、2021年4月14日に「ビジネスシーンにおける新型コロナウイルス感染症対策意識」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2021年3月24日〜28日で、10~60代の有職者1,085名から回答を得た。これにより、ビジネスシーンにおける「感染症対策意識」や「相手への信頼性の関係」などが明らかとなった。

8割のビジネスパーソンが「仕事相手の感染症対策実施状況が気になる」

新型コロナウイルス感染症拡大が収まらない現在、取引先など外部の人と直接やり取りする機会があるビジネスパーソンは、相手の「感染症対策状況」についてどのような意識を持っているのだろうか。

はじめに、「仕事で会う相手の感染症対策実施状況が気になるか」と尋ねたところ、「気になる」が41.6%、「やや気になる」が38.9%と、合わせて80.5%が仕事で会う相手の感染症対策が「気になる」と回答。一方、「あまり気にならない」は7.8%、「気にならない」は4.4%と、合わせて12.2%にとどまった。




また、「仕事で会う相手が普段行っている感染症対策について知りたいか」と尋ねると、「知りたい」が26.9%、「やや知りたい」が35.1%となり、合わせて62%が相手の感染症対策を知りたいと思っていることが判明した。



5割以上が、相手の感染症対策を「事前確認していない」

続いて、「知りたい」または「やや知りたい」とした回答者に、「相手が普段実施している感染症対策について、事前確認をしているか」と尋ねた。すると、「確認している」は8%、「やや確認している」が21.1%と、事前確認している人は合わせて29.1%に。一方、「あまり確認していない」が22.9%、「確認していない」が31.2%となり、事前確認をしていない人が半数を超える54.1%となった。気になりつつも、口に出して確認できない人が多いようだ。




また、「事前確認をしていない理由」を聞くと、第1位は「適切な確認方法がわからないから」で37.6%、第2位は「失礼なことを指摘できる関係性でない」で37.4%、第3位は「疑っていると思われたくない」で35.4%となった。



約6割が「相手の感染症対策意識が低い」と感じた経験がある

続いて、「仕事で会う相手の感染症対策意識が低いと感じた経験があるか」を尋ねた。すると「感じたことがある」は18.9%、「たまに感じたことがある」が41%と、合わせて59.9%は、仕事相手の対策意識が低いと感じた経験があったと判明した。一方、「対策意識が低いと感じたことはない」は35.3%となった。



「鼻をマスクで覆わない」や「食後マスクを付けずに話す」など、意識が低いと感じる行動も目の当たりに

さらに、「相手の感染症対策意識が低い」と感じた経験をもつ人に「意識が低いと感じた具体的な行動」を尋ねると、第1位が「鼻をマスクで隠さない」(50.5%)、第2位が「食後にマスクを付けず話す」(35.2%)、第3位が「大人数での会食や外出をしている」(33.4%)などとなった。



7割以上が「意識が低い」と感じる相手と「距離をとりたい」

最後に、「感染症対策意識が低いと感じる相手と距離を取りたいか」と尋ねると、「取りたいと思う」が32.5%、「やや距離を取りたいと思う」が41.5%と、合わせて74%が距離を取りたいと回答した。




多くのビジネスパーソンが、相手の感染症対策状況や意識が気になりつつも、直接指摘できないのが現状のようだ。対策に関する相手との認識をどのように擦り合わせていくか、個人任せにせず、企業として対策を練る必要がありそうだ。


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