2019年のゴールデンウィーク、職種によって休めた日数に大きな開きが。過ごし方は「遠出より近場」

令和という新しい時代を迎え、10連休という過去にない長期休暇が実現した今年のゴールデンウィーク。ところが、一概に楽しめた人ばかりとは言えなかったようだ。世間はこの休暇をどのように受け止めていたのかを探るため、クロス・マーケティングが全国47都道府県に在住する20〜69歳の男女を対象に実施した「2019年のゴールデンウィークに関する調査」を振り返る(調査時期:2019年3月、有効回答数:1,000サンプル)。

ゴールデンウィーク期間中に休めた日数は?


※株式会社クロス・マーケティング調べ


ニュースや新聞で盛んに報じられたこともあり、今年のゴールデンウィークが10連休だったことを認知していた人は90%以上にのぼった。

その期間中すべて休めた人は35.4%で、約3人に1人は仕事から離れて過ごしたようだ。職種別で見ると、事務・バックオフィス職は半数以上の人が10連休だと回答。反対に医療・介護職は12.5%、接客・販売職系は20.1%とその割合が低く、職種によって大きな差が見られる。「患者」や「お客様」などに接する職業は、休日・祝日が無関係であることがよくわかる回答となった。

ゴールデンウィークは「楽しみだった」か「楽しみではなかった」か


※株式会社クロス・マーケティング調べ


長く休めることがいいとは限らないようで、ゴールデンウィークが「楽しみ」だった人は全体の42.6%と半数に満たず、「楽しみではない(57.4%)」人のほうが15%も多かった。楽しみな理由として挙がったのは、「好きなことに時間が使える」や「リフレッシュできる」など。一方、楽しみでない人にとっては「混雑や渋滞」「金銭的理由」などが足かせとなったようだ。

ゴールデンウィークの「現実」と「理想」


※株式会社クロス・マーケティング調べ


トップ3はどちらも同じ項目が挙がり、現実と理想にさほど大きな乖離はなかったようだ。上位の結果は「家でゆっくり」「買い物」「睡眠をとる」となっており、遠出をするよりも、近場でのんびり過ごすことを望んでいたことがわかる。なお、理想の過ごし方には「国内旅行」や「海外旅行」、「遊園地やテーマパーク」などがあり、上記設問の回答にある「混雑」や「金銭的」な問題がなければ、貴重な長期休暇を旅行やレジャーに使いたかったという本音も窺えた。

過去と比較した、ゴールデンウィークに使う予算


※株式会社クロス・マーケティング調べ


「増額予定」は全体の1割程度で、6割近くが「例年通り」と回答。年代別に見ると、60代の「増額予定」が5.0%であるのに対し、20代は15.5%と、若年層ほど予算を増やしている傾向にあった。昨今では若い世代のほうが堅実だと言われているが、ここぞというときにはお金をかける意識を持っているという、意外な結果となった。

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