「入社式のオンライン開催」は2019年から約5倍の伸び。コロナ禍で「入社式」はどのように変化したのか

タメニー株式会社は2021年5月17日、「入社式」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2021年4月21日~25日で、22~26歳の入社1~3年目を迎えた会社員859人から回答を得た。これにより、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた入社式の変化や、希望入社式のスタイルなどが明らかとなった。

新型コロナを受け、「オンライン」や「ハイブリッド型」の入社式が増加

コロナ禍で入社式はどのように変化しているのだろうか。はじめに、新型コロナウイルスの流行前後で入社式のスタイルを比較した。2019~2021年度の入社式をどのように実施したかをそれぞれの年度に入社した社員に尋ねたところ、2019年度は「会場で開催(リアルに対面)」が91.9%と、9割以上が対面方式で入社式を実施している結果となった。これに対し、2020年度は69.7%、2021年度は60.2%と、明らかに減少している。

一方、「オンラインで開催」、「会場とオンラインのハイブリッドで開催」の合計は、2019年度は8%で1割に満たなかったが、2021年度は39.8%と約5倍に拡大した。入社式のスタイルも、コロナ禍で急速に変化していることがうかがえる。



もう一度開催するなら「会場開催」を希望する声が最も多い結果に

続いて、「もう1度新入社員として入社式に参加するなら、どのようなスタイルを希望するか」を尋ねた。最多だったのは「会場で開催」で、全体の64.1%が回答。入社年度別に見ると、それぞれほぼ同様の傾向だが、実際に「オンライン」や「ハイブリッド型」の入社式が多かった2020年度および2021年度の新入社員では、「会場で開催」を希望する割合が、2019年度よりも若干高くなった。

また、「ハイブリッド型」を希望する割合は、全体で11.4%となった。実際に「ハイブリッド型」の入社式を経験した割合は2019年が3.5%、2020年が8%、2021年が6.5%だったが、そのいずれも上回る結果となった。オンラインとリアルのどちらの良さも得られる「ハイブリッド型」の需要が伸びているようだ。



コロナ禍で、「懇親会・パーティー」や「ゲストが参加」などのスタイルは減少

入社式には、企業によって懇親会やパーティーを同時に開催したり、著名人や芸能人のゲストを招いたりする場合もあるが、そのようなタイプの入社式は、どの程度開催されているのだろうか。

2019~2021年度の入社式において、実際の入社式のスタイルを比較すると、「懇親会・パーティーを同時開催」は、10.8%(2019年度)から2%(2021年度)へと低下。飲食をともなうイベントは自粛している傾向が見られ、コロナ禍の影響が顕著に表れる結果となった。



ユニークな入社式では「スーツ着用禁止」も人気

さらに、「もう1度、新入社員として入社式に参加するなら、どのような入社式に参加したいか」を入社年度別に集計した。「懇親会・パーティーを同時開催」はどの年度でも最も多く、2019年度が14%、2020年度が22.6%、2021年度が16%となった。次点は「著名人・芸能人のゲストが参加」で、2019年度が12.4%、2020年度が8%、2021年度が8.7%という結果となった。

また、ユニークなタイプの入社式として「家族同伴」、「スーツ着用禁止」、「結婚式風」、「運動会風」、「海外で開催」といったスタイルがあるが、中でも「スーツ着用禁止」を希望する回答者は6.6%と、全体の3位となった。




働き方の多様化に伴い、入社式のスタイルも同様に変化しているようだ。新たな生活様式やニーズに応えた入社式の形を模索することが、今後も必要になるのかもしれない。


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