同期や上司とのつながりを望む声も。22年卒の新社会人のうち7割超が「入社式と新入社員研修をリアルで実施してほしい」。

株式会社学情(以下、学情)は2021年12月20日、2022年4月に入社を控える新社会人(以下、新社会人)を対象に実施した、「入社式・新入社員研修」についての調査結果を発表した。調査期間は2021年11月29日〜12月3日で、同社の運営する「あさがくナビ2022」に登録している新社会人410名から回答を得た。これにより、2022年4月に実施予定の入社式や新入社員研修に対する、新社会人の意識が明らかとなった。

7割以上の新社会人が、リアルでの入社式を希望

2022年4月に入社を控える新社会人は、新型コロナウイルス感染症の影響により就職活動をオンラインで行う機会が多かったが、入社式や新入社員研修についてはどのような形式を希望しているのだろうか。

はじめに学情は、「入社式はリアルとオンラインのどちらを希望するか」を尋ねている。その結果、「リアル」が42%、「どちらかと言えばリアル」が30.5%で、合計72.5%がリアルでの開催を希望していることがわかった。

フリーコメントでは、その理由として「同期社員との親交を深めたい」や「会社の雰囲気を肌で感じたい」、「面接が全てオンラインだったので、社員の方と直接会って話してみたい」といった回答があった。入社式で同期社員や上司と直接顔を合わせることで、人間関係を築くきっかけにしたいと考えている新社会人が多いことがうかがえる。



新入社員研修も、リアルを希望する新社会人が7割以上に

続いて同社は、「新入社員研修はリアルとオンラインのどちらを希望するか」を聞いている。すると、「リアル」が49%、「どちらかと言えばリアル」が27.8%で、合計76.8%という結果だった。7割を超える新社会人が、新入社員研修をリアルで実施してほしいと考えているようだ。

その理由として、「リアルのほうが質問をしやすい」や「実際に見たり経験したりしたほうが、早く仕事を覚えられると思う」、「一緒に研修を受けることで、同期同士のつながりができると思う」などの回答があり、「実際の体験」や「研修をきっかけとした同期とのつながり」を重視する傾向がうかがえる。

一方、オンライン開催を希望する新社会人の自由回答からは、「配属後は出社とテレワーク両方で仕事をする可能性があるので、オンラインにも慣れておきたい」や「座学はオンラインのほうが受けやすいこともあると思う」といった声があがった。新入社員研修については、リアルとオンライン、それぞれのメリットを活かしながら実施してほしいという意向もあるようだ。



6割以上が、オンラインのみの入社式や新入社員研修に不安を感じている

次に同社が、「入社式や新入社員研修について、オンラインのみだと不安を感じるか」と質問すると、「不安がある」が26.3%、「どちらかと言えば不安がある」が41%で、合計67.3%となった。入社式や新入社員研修がオンラインのみで実施されることに対し、不安を感じている新社会人が多いことがわかった。



オンライン実施に対する不安な点は、「同期とのつながりを持つのが難しそう」がトップ

最後に、同社は「入社式や新入社員研修がオンライン実施の場合、不安に感じる点」について複数回答で聞いている。その結果、「同期同士のつながりを持つのが難しそう」が79%で最多となり、以下、「会社の雰囲気に慣れるのが難しそう」が67%、「社内の人間関係を築くのが難しそう」が65.9%などと続いた。オンラインでは、“人間関係の構築”や、“社内の雰囲気に慣れること”などに不安を感じている新社会人が多いと推測できる。




2022年4月に入社を控えている新社会人には、入社式や新入社員研修を「リアルで実施してほしい」と考えている人が多いようだ。新型コロナの流行が再び懸念される今、社会全体の状況と新入社員の希望を踏まえたうえで、実施方法を柔軟に検討していきたい。


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