~「面接準備」についてのアンケートより 転職活動で人材を見抜くポイントは「何か質問はありますか?」にあり。
転職活動において、人事担当者が、対象者を見極める場が面接だ。もちろん、対象者も準備は万全だろう。その結果、ホンネとは違うことを言われて、本来見るべきポイントを見誤っては大変だ。転職者が、面接に対してどんな準備をしているのかが分かれば、“対策の対策”を取ることができ、ホンネを引き出せるのではないだろうか。
そのヒントが、エン・ジャパンが、自社が運営する転職サイト「エン転職」を利用しているユーザーを対象に実施した、「面接準備アンケート」にありそうだ。なお、アンケートはインターネット調査で2018年12月〜2019年1月に行われ、有効回答数は 9,066名であった。
『面接準備としてやっておいたほうがよいと思うことは何ですか?(複数回答可)』
※エン・ジャパン株式会社調べ
面接準備として大切だと思うことを聞いており、「履歴書・職務経歴書の確認」が73%で最多であった。その理由としては「意外に履歴書、職務経歴書の誤字脱字は多い。手書きの場合はミスがよくあるので、冷静にもう一度見直したほうがいい(24歳男性)」などが挙がった。小さなミスをするようでは、準備が足りていないと判断しても良さそうだ。
僅差で「想定される質問への回答内容の準備」が続き、こちらも7割もの回答があった。中には「退職理由の内容は、受け入れられる企業と、受け入れられない企業がある。あらかじめ2通りの回答を用意し、状況に応じて使い分けが必要だと思う(37歳男性)」という声もあり、入念な準備を心がけている人がいることがうかがえる。
また、3位の「自身が質問したい内容の準備」には、「企業への質問が用意不足だと、気持ちが伝わらずに面接を終えた気持ちになります(41歳男性)」という声が挙がっていたという。よりよく自分の意志を伝えるためにも、企業への質問は準備しておく人が多そうだ。
人事担当者が面接でどんな質問をしているのか、『企業との面接で聞かれたことがある質問を教えてください。(複数回答可)』の回答から探っていきたい。
『企業との面接で聞かれたことがある質問を教えてください。(複数回答可)』
※エン・ジャパン株式会社調べ
された質問トップ3は、「志望動機」、「現職(前職)の仕事内容」、「退職理由」。これらの回答はしっかり用意していると考えられ、答えに詰まる場合は、準備が足りていないとみてよさそうだ。
続いて、転職者がうまく答えられなかった質問、つまり、準備できていなかった質問について聞いている。
『企業との面接で聞かれたことがある質問のうち、うまく回答できなかった質問はありますか?(複数回答可)』
※エン・ジャパン株式会社調べ
最多は、「何か質問はありますか?」で、4人に1人が回答に困った経験があると分かった。理由では「面接の前に、ある程度企業研究もしているので、あまり企業に対して質問はない。…(中略)…質問をしないと志望意欲が低いと思われそうで、無理にでも何かを聞くようにしている(41歳女性)」などが挙がり、企業への質問も採用結果に影響すると考え、回答に悩む人が多いことがうかがえる。
この「“何か質問はありますか?”という質問」に悩んだ理由には、他にも上げられているので列記する。
- 事前に質問を4つほど用意していましたが、面接当日、話の中で解決してしまい、面接後半での逆質問では面接時に気になった事しか聞くことが出来ませんでした(26歳男性)
- 実際、どこまで突っ込んだ質問をしていいのかわからなかった(27歳女性)
- 最終面接において“何か質問はありますか?”という問いに、「ありません」と答えたら、「うちに興味が無いの?」と言われてしまった(31歳男性)
これらのことから、転職者が準備をしても、想定外のやりとりが起こる可能性がある「何か質問はありますか?」という質問が、転職者のホンネを引き出すポイントの1つになりそうだ。
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