楽天インサイトは2018年8月、全国の20〜60代の有職者の男女1,000人を対象に「副業に関する調査」を行い、9月に結果を公表した。なお、本アンケートにおいて「副業」とは、本業以外に収入を得る手段・仕事のすべてを指す。

『副業経験があるか』との質問に対し、「現在副業をしている」のが14.1％、「過去に副業をしたことがある」と回答したのは16.6％、「副業をしたことはない」と答えたのは69.3%であった。回答者の約3割が副業を経験したことがあるということが分かった。

現在副業をしている人に『副業内容』を複数選択で答えてもらった。以下に上位3項目を紹介する。

1位：投資（株式、不動産・、仮想通貨など）（13.5％）
2位：接客販売（9.9％）
3位：不動産運用（9.2％）
3位：ネットオークション・フリマアプリによる販売（9.2％）

同じく副業している人に『理由』を訊いたところ、上位3位までの結果は以下の通りであった（複数選択）。

1位：給料が足りないため（47.5％）
2位：趣味、生きがいのため（36.9％）
3位：仕事がなくなった時の保険のため（17.7％）

副業内容では「投資（株式、不動産、仮想通貨など）」と回答した人が13.5%で最も多く、副業をしている理由では「給料が足りないため」が約半数を占めた。

続けて『副業の頻度』を尋ねている。上位5項目は下記であった。

1位：毎日（22.0%）
1位：2〜3日に1度程度（22.0%）
3位：1週間に1度程度（15.6%）
4位：月に1度より低い頻度（13.5%）
5位：4〜5日に1度程度（10.6%）

副業している人に『ひと月あたりの収入』について質問し、回答が多かった5項目は下記の通りであった。

1位：30,000〜50,000円未満（15.6%）
2位：100,000〜500,000円未満（14.9％）
3位：50,000円〜100,000円未満（12.8%）
4位：20,000〜30,000円未満（10.6%）
5位：7,500〜10,000円未満（8.5%）

副業の頻度では、「毎日」と「2～3日に1度程度」と回答した人がそれぞれ22.0％で最も多く、「1週間に1度」以上が約7割を占めた。副業で得られるひと月あたりの収入では、「30,000円～50,000円未満」が15.6％で最も多かったが、中央値は「20,000円～30,000円未満」となった。

最初の設問で「過去に副業をしたことがある」と「副業をしたことはない」を選んだ人に、『現在副業をしていない理由』を訊いた。結果のうち上位3項目は下記の通りとなった。

【過去に副業をしたことがある人】
1位：体力的に余裕がないから（47.6％）
2位：時間がないから（43.4％）
3位：やりたい副業がないから（19.3％）

【副業をしたことがない人】
1位：時間がないから（34.2％）
2位：会社で禁止されているから（32.9％）
3位：体力的に余裕がないから（28.6％）

副業経験者では、「体力的に余裕がないから」が最多で、2位に「時間がないから」が続く。一方、副業未経験者では、「時間がないから」が34.2%でトップ。次点は「会社で禁止されているから」であった。

上の設問と同じく現在副業をしていない人（過去に副業をしたことがある人と副業をしたことがない人）に、『今後副業をする意向」があるか質問した。過去に副業をしたことがある人は「したい」（31.3％）、「まあしたい」（24.7％）で合わせると56.0％と全体の半数以上が前向きであった。副業をしたことがない人は「したい」（18.3％）と「まあしたい」（23.1％）の合計が41.4％と過半数に届かなかった。これらのことから、副業経験者のほうが、今後副業をする意向が高いことが分かった。