学歴や性別にとらわれず、学生の人間性をフラットに評価。23卒の新卒採用にアバターを使用した「バーチャル面接」を実施
アバターの創意工夫を評価することで、学生のもつ個性や創造性を探る
2020年より新型コロナウイルス感染症対策としてさまざまな企業でテレワークが導入され、オンラインでのコミュニケーション手法も多様化している。このような状況を受けてビヨンドは、これまでも21卒向けの「オンラインゲーム会社説明会」や、22卒向けの「バーチャル1dayインターン」など、オンラインで実施する新しい採用手法に取り組んでいる。中でも「オンラインゲーム会社説明会」では、ゲーム内のアバターを自由にカスタマイズできたことから、「対面でなくとも学生の個性が分かる」というメリットを感じたという。
2021年以降、仮想空間でアバターを動かしながらゲームやエンターテイメント・ショッピングを楽しめる「メタバース」が注目を集めていることを背景に、「クラウドやサーバーの運用に携わるビヨンドの採用手法としても活用できるのではないか」との考えから、23卒向けに「バーチャル面接」の実施を決定した。
バーチャル面接は、学生がアバターを使った「仮想」と、被り物などを使った「仮装」のどちらかを自由に選択し、Zoom等のオンラインツールを使用して実施する。学歴や性別、年齢などの個人情報を非開示にして面接を行うことで、採用側が固定概念にとらわれず、フラットな状態で本人の人間性を知ることを目的としているという。また、同社のエンジニアに求められるコミュニケーション能力と、使用するアバターの創意工夫を評価することで、通常のオンライン面接では知ることのできない学生の個性や創造性を探ることも狙いとしている。
バーチャル面接へのエントリーは、同社の採用サイト内にて2022年2月28日まで受付を行っており、面接は3月7日〜18日に実施予定だ。なお、二次面接からは従来の面接形式になるという。
同社は、「現在話題になっているバーチャルアバターを一次選考の題材にすることで、IT業界に対する関心度や、エンジニアへの志望度が高い学生に出会えることを期待している」とコメントしている。
さまざまな企業においてメタバースの活用に注目が集まる中、本取り組みは新たな採用手法のモデルケースの1つとなりそうだ。より多様な人材確保のために、アバターを使った面接など、従来の固定概念にとらわれない採用手法を検討してみてはいかがだろうか。
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