23年の「高卒採用」に意欲的な姿勢をとる企業が8割以上に。“若手人材獲得”に向け採用を強化か
3割以上が、前年と比較し高卒採用人数を「増やす」と回答
企業の23年高卒採用計画は、どのような見通しなのだろうか。はじめに株式会社ジンジブは、「1年以上高卒採用を行っている」とした回答者に対し、「22年と比較し、23年の高校新卒の求人募集人数に増減はあるか」を質問している。すると、「増やす」が35%、「変わらない」が49.3%、「減らす」が5.6%、「採用を辞める」が0.7%、「未定・分からない」が9.4%という結果だった。
前年の同調査と比較すると、「増やす」が18ポイント増加しており、採用意欲が高まっていることがうかがえる。
高卒の求人数を増やす理由は「若手人材の採用に力を入れるため」が最多
続いて、同社が「前年と比較し、高卒人材の求人数を増やす」とした回答者に対し、「その理由」を複数回答で尋ねたところ、「若手人材の採用に力を入れるため」が70%で最も多かった。以下、「業績向上における事業拡大のため」が50%、「高卒人材が自社に合っていると感じたため」が49%などと続いた。若手人材の採用に注力するほか、高卒人材と自社のマッチングに期待して求人数を増やしている企業もあることがうかがえる。
高卒採用を始めた理由は「若年層を厚くするため」や「高卒人材のイメージ向上」など
次に、同社が「高卒採用を始める、または始めた理由」について質問すると、「若手の層を厚くするため」が72%で最多だった。以下、「人材不足のため」が48%、「高卒採用が自社に合っているため」が38%、「高卒人材のイメージが向上したため」が36%などと続いた。
3割以上が、22卒高卒採用について「計画通り充足した」と回答
次に、同社が「1年以上高卒採用を行っている」とした回答者に対し、「22年の高卒採用について、計画通り充足したか」を質問している。その結果、「充足した」が36.7%、「充足していないが、少なくとも1名は採用できた」が40.6%、「1名も採用できなかった」が17.5%だった。
高卒人材定着の課題と対策はともに「入社後のフォローや育成」が最多に
次に、同社は「1年以上高校新卒採用を行っている」とした回答者に対し、「高卒人材が自社に定着するためにどのような課題があると思うか」を聞いている。すると、「配属後のOJT・OFFJT」が38.1%、「高校生と接点を持つ機会が少なく、採用時のミスマッチが起きている」が33.9%、「入社後の社会人としてのマインドセットが足りない」が32.5%などとなった。入社後の育成やフォローと、高校生との接点不足による採用時のミスマッチに課題を感じている企業もあることがうかがえる。
また、「高卒人材が自社に定着するために実施している対策」について聞くと、「入社後の研修制度の拡充」が60.8%でトップだった。以下、「定期的な面談」が45.5%、「給与・手当」が34.6%、「メンター制度の導入」が34.3%と続いた。課題に応じて、研修制度の拡充や面談など、入社後のフォローや育成に力を入れている企業が多いと推測できる。
本調査より、22年と比較して23年の高卒採用予定人数を「増やす」企業が3割を超えており、人材不足を背景に高卒採用に意欲的な企業は増加傾向にあるようだ。高卒人材を採用予定の企業では、採用計画とともに定着に向けた対策についても検討してみてはいかがだろうか。
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