働く女性の約9割が「学び直してよかった」。「学び直しについての意識調査」より

ソフトブレーン・フィールドは2018年10月、現在働いている女性658名を対象に実施した、「学び直し・リカレント教育に関する意識調査」の結果を公表した。

なお、回答者の内訳は、20代14名(2.1%)、30代112名(17.0%)、40代287名(43.6%)、50代221名(33.6%)、60代以上24名(3.6%)で、平均年齢47歳となっている。

■『学び直しをしたいと思いますか?』(単一回答)



・したいと思う…30.1%
・どちらかと言えばしたいと思う…35.9%
・あまり思わない…15.5%
・まったく思わない…1.8%
・どちらでもない・わからない…16.7%


「したいと思う」が30.1%、「どちらかと言えばしたいと思う」の35.9%と合わせると、66%の人が「学び直し」に積極的であることが分かった。

また、『仕事をしながら学び直しをした経験がありますか?』と質問したところ、全体の約4割に当たる265名が、「経験がある」と回答した。以降の設問では、彼女たちに対して深掘りで訊いている。

■『学び直しのきっかけや理由』(学び直し経験者256名が対象、複数回答)



1位:業務上必要になったから/今の業務のキャリアアップ(42.3%)
2位:何歳になってもいろいろなことにチャレンジしたいから(32.8%)
3位:今後の人生を豊かにするため(32.1%)


上位3項目を紹介する。トップは42.3%が選んだ「業務上必要になったから/今の業務のキャリアアップ」。他には、6位「副業・兼業のため」(15.1%)、8位「いずれは独立したいから」(6.4%)といった回答も見られた。

■『学び直しをしたジャンルは?』(学び直し経験者256名が対象、複数回答)



1位:資格の取得(58.9%)
2位:語学力(19.2%)
3位:OAスキル(15.1%)


回答の多かった上位3つは上の通り。「資格の取得」が58.9%で最も多く、過半数を超えた。それに「語学力」19.2%、「OAスキル」15.1%と続く。

■『学び直しの方法について教えてください』(学び直し経験者256名が対象、複数回答)



1位:通信教育(26.0%)
2位:図書などを購入し独学で学んだ(24.9%)
3位:実践(仕事)で学んだ(19.6%)


本設問でもトップ3を紹介する。1位は「通信教育」(26.0%)、次点は「図書などを購入し独学で学んだ」(24.9%)となった。個別のコメントを見ると、「子育てしながら働くのによいかと思い、医療事務の資格を取得するため、通信教育で学んだ(30代)」、「秘書業務で必要なOAスキルについて市販の教材を用いて学んだ。(30代)」など、仕事をしながら、限られた時間で効率よく学べる勉強方法が選ばれたようだ。

■『学び直しが与えた影響について教えてください』(学び直し経験者256名が対象、複数回答)



1位:仕事上とても役に立った(44.2%)
2位:新たな世界が広がり、人生が豊かになった(36.2%)
3位:新たな仕事・職種に就くことができた(15.1%)
4位:副業・兼業ができるようになった(12.8%)
5位:会社で昇進や昇給することができた(9.1%)


「仕事上とても役に立った」が44.2%で最多。個別のコメントを見ると、「給与で資格手当てがつき、任せてもらえる業務が多くなった。(50代)」や、「専門的な話ができるようになり、同じ業界の人達と話しを共有化できるようになった(50代)」など、収入や知識など、自身の価値を高めることができたといった声があった。

■『学び直しをしてよかったと思いますか?』(学び直し経験者256名が対象、複数回答)



・とてもよかった…56.2%
・ややよかった…31.7%
・あまりよくなかった…3.4%
・まったくよくなかった…0.4%
・どちらでもない…8.3%


学び直しをして、「とてもよかった」が56.2%と半数を超えた。「ややよかった」の31.7%と合わせると、実に9割近くの人が学び直してよかったと感じていた。

最後に、全回答者(658名)に対して、近年働き方の在り方が変わり、社会に出ても学び続けることが重要視されている中で、会社の制度や支援などが必要だと考えるか調べている。

■『学び直しやキャリアアップ・自己啓発のために、会社の制度や支援は必要だと思いますか?』(単一回答)



・とても思う…38.3%
・やや思う…40.1%
・あまり思わない…2.7%
・ほとんど思わない…0.9%
・どちらでもない…17.9%


学び直しやキャリアアップ・自己啓発のために会社の制度や支援は必要であると「とても思う」が38.3%、「やや思う」の40.1%と合わせて、約8割近くの人が「必要である」と考えていることが分かった。

一方で、個別のコメントには、「自分で求めて自分で学ぶことが実力につながる(50代)」、「企業はいろいろなことをサポートする必要はない。ただ、学ぶための時間については、必要以上に拘束することなく、休みはきちんと与えるべき。時間さえあれば、やりたい人は自ら上手に時間を使う。企業研修や費用援助など、用意されたものに対しては、貪欲に学ぶ姿勢は出ないと思うので。(40代)」といったような、自分の力で学ぶことが力になるという声もあった。

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