6割超の親が「今の日本の教育体制は整っていない」と回答。未来の子供を育てるためには教育体制の見直しから

学習塾や保育園等を運営するブレストは2018年9月、全国30〜50代の男女1,117人を対象に「子どもの未来を担う職業に関する意識調査」を実施し、同年10月に結果を公表した。

教育現場では長時間労働や業務外の取り組みが多いなど、さまざまな問題がニュース等で取り上げられている。そして、これら問題によって、教育に携わる人員の減少や質の低下にもつながりかねない。

本調査では、そんな教育現場に対して、一般的にどのようなイメージが持たれているのか、また、子どもを預ける環境としてどのような場がふさわしいのかを調査している。

『今の日本の教育体制は整っていると思いますか?』との質問に対して、「YES」と答えたのは38.0%、「NO」と回答したのは62.0%であった。実に6割以上の人が教育体制について何らかの課題を認識していることが分かった。

『今の日本の教育体制は整っていると思いますか?』
・YES…38.0%
・NO…62.0%

『劣悪な環境で働くスタッフからの教育が、子どもの成長に悪影響を及ぼすと思いますか?』との問いに対して、「悪影響を及ぼすと思う」(47.3%)と、「どちらかと言えば悪影響を及ぼすと思う」(42.4%)を合わせて89.7にのぼった。少なくとも一般の人のイメージでは、子どもの教育環境が劣悪であれば、9割近くが「子供の成長に対し悪影響を及ぼす」と考えることが分かった。

『劣悪な環境で働くスタッフからの教育が、子どもの成長に悪影響を及ぼすと思いますか?』
・悪影響を及ぼすと思う……47.3%
・どちらかと言えば悪影響を及ぼすと思う……42.4%
・どちらかと言えば悪影響を及ぼさないと思う……6.8%
・悪影響を及ぼさないと思う……3.5%


これまでの結果から、子どもの教育環境の整備が課題であることが浮き彫りとなった。では、自ら変えたいと考えている人はどれほどいるだろうか。『子どもの未来に関わる仕事に関わりたいと思いますか?』と質問したところ、下記のような結果が得られた。

『子どもの未来に関わる仕事に関わりたいと思いますか?』
・関わりたい……14.5%
・どちらかと言えば関わりたい……41.8%
・どちらかと言えば関わりたくない……28.3%
・関わりたくない……15.3%


子どもの未来に関わる仕事に対する一般の人の関心は高いと言えるが、子どもの教育現場で働く人のために長時間労働や残業、業務の効率化を見直すのは必須と言えるだろう。

働き方改革が叫ばれている中、環境改善に取り組む現場も数多くある。そこで、『どのような会社を選べば、先生たちはのびのびと働くことができると思いますか?』と質問したところ、次のような回答が得られた。

『どのような会社を選べば、先生たちはのびのびと働くことができると思いますか?』
・スタッフ第一の会社……63.1%
・顧客(生徒の親)第一の会社……27.4%
・トップや上層部の考え第一の会社……9.5%


労働環境がしっかりと整えられた教育現場、すなわち、先生たちがのびのびと働ける環境こそ質の高い教育に繋がるとの考えから、「スタッフ第一の会社」が大事である、との回答が最多となった。未来の子どもを育てる環境作りとは、スタッフがじっくりと子どもと向き合える教育環境を整えることに他ならないと言えるだろう。

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