パソナグループ、定年退職したシニア人材を雇用する『エルダーシャイン制度』を開始~調査でも50歳以上の約6割が「65歳以降も働きたい」
パソナグループは2019年4月に、定年退職後も働く意欲のあるシニア人材を雇用する『エルダーシャイン制度』を開始する。
同制度では「地方創生サービスクルー」、「専門エキスパートクルー」、「ベンチャークルー」の3コース(いずれも仮称)を用意しており、応募者は希望する仕事を選択できる。また、フルタイムでの勤務のほか、週に数日の勤務や短時間勤務など、それぞれのライフスタイルにあわせた働き方が可能だ。
さまざまな経験を積んだ人々が、次のキャリアを安心してスタートできるよう、入社する全員に「入社前研修」を行うほか、健康に活躍し続けるための「ヘルスケアサポート」など、各種福利厚生制度も用意する。
さらに、複雑な年金関係の手続き、確定申告や資産相続などの税金関係、加入保険の見直しなど、生活やお金等に関するアドバイスを行う「シニアライフサポート窓口」を独自に準備。さらには、同時期に入社した方々の交流を促進する「エルダーシャイン同期会」を定期的に開催するという。
なお、制度名称の「シャイン」には、パソナグループの「社員」として活躍してもらうと同時に、それぞれがイキイキと生涯現役で輝いてほしい(Shine)という想いが込められているという。
調査でも定年後に働きたいシニアの姿勢が明確に
今回の取り組みに際して、パソナグループは『65歳以降の働き方に関するアンケート』を行っている。その内容も合わせて紹介する。
調査は2019年1月、同社が運営する再就職支援サービスおよびシニア向け人材サービスに登録している50歳以上の人を対象に実施された。回答者数は292名で内訳は男性245名、女性47名。
※株式会社パソナグループ調べ
「70歳位まで」、「75歳位まで」、「年齢は問わず元気な限り働きたい」を合わせると56.6%。約6割の人が、定年後の再雇用制度における一般的な上限年齢である65歳を超えた後も、働き続けたい旨を回答した。
※株式会社パソナグループ調べ
「収入を得るため」が45.3%でトップとなる一方、収入以外を目的すると回答も上位に挙がった。
※株式会社パソナグループ調べ
なお、65歳以降に働く場合に希望する雇用形態を尋ねると、「雇用形態にはこだわらない」が64.4%と圧倒的多数を占め、希望する仕事に従事できれば、雇用形態にはこだわらない傾向が見られた。
※株式会社パソナグループ調べ
さらに、65歳以降に働く場合、どのくらいの年収を希望しているかを尋ねると、約7割が300万円以下を希望していることが分かった。これは、収入を得ること以外も重視されていることや、年金受給額との調整などが背景にあると考えられる。
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